理事長挨拶

千葉県で若手医師を育てよう! との熱い思いから、千葉県の支援のもとに、千葉県医師会・千葉大学医学部附属病院などが協力して、運営母体となる特定非営利活動法人千葉医師研修支援ネットワーク(NPO法人千葉医師研修支援ネットワーク 略称:DCS-NET)を平成20年2月15日に設立いたしました。

 以降、従来の医師確保対策をより強化し、医師の養成及び確保に関する支援を積極的に行い、徐々に成果を挙げてまいりました。

 平成23年度からは、新たに「千葉県医師キャリアアップ・就職支援センター」事業を開設し、千葉県の委託業務として、キャリアアップセンターでは、医師の技能研修をはじめとする医療従事者の臨床能力向上を目指す各種のセミナーを開催するとともに施設を県内の医療機関に開放するなど医療の安全と医師のキャリア形成に寄与することといたしました。
また、平成24年1月には、「千葉県医師ドクターバンク」を、12月に「千葉県シルバードクターバンク」を相次いで開設し、医師の無料職業紹介事業を展開いたしております。
さらに、千葉県では、地域医療関係者と連携して平成24年10月に「千葉県地域医療支援センター」を設置、医師の地域偏在解消、医師のキャリア形成、医師確保に関する情報発信や相談対応の強化などをおこなうことになり、千葉県医師キャリアアップ・就職支援センターは、これを補完することとなりました。

 医療を取り巻く環境は、年々厳しい状況が続いておりますが、当法人では、千葉県をはじめとする関係機関と協調して、医師の不足や地域偏在の改善に向け、医師のキャリアアップ支援と県内医療機関への就職支援と医師の確保と定着支援を図ってまいります。

 しかしながら、現下の新型コロナウィルス感染症の流行は医療機関の疲弊をまねくのみならず、医師の養成・確保に多大な影響を与えており、そのような中にあっても当法人の活動が地域に必要な医療を安定的に提供するための一助となれるよう役割を果たしてまいりたいと存じておりますので、関係機関の皆様には、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和3年7月
特定非営利活動法人千葉医師研修支援ネットワーク 理事長
千葉大学 副学長
千葉大学大学院医学研究院内分泌代謝・血液・老年内科学 教授
横手 幸太郎